2017年8月19日土曜日

kawasaki Z1100R 販売車輌の仕上げ その1


 3月末にエンジンオーバーホール込みで¥250万円(税別)でご成約いただいたカワサキZ1100R 。 5月末頃から行ってきたエンジンオーバーホール、仕上げ作業 が完成しました。




 まずは分解。問題点は販売前にチェックして洗い出していたのですが、さらに細かく確認しながらの分解です。


 マフラーを外し、エンジン分解開始。  フェンダーに掛かっているのは傷防止用カバーです。 KERKERのKRメガホンを外す際はフレームとフェンダーの養生をしないと傷付けちゃいますからね。


 ヘッドとシリンダーを外すと何とか1人で下せる重さになります。 Z1000J/R系はクラッチハウジングも外せるのでZ1系よりも軽くて助かります。 
 ちなみにエンジンは 見立て通り 5~6万km以上は行ってそうな状況。 2度程 開けている感じです。オーバーホール後渡し にして正解でした。 納車して暫くしたらエンジンオーバーホールなんて嫌でしょうからね。 


 エンジンを下ろしたら、フレーム、メインハーネスの点検清掃。 エンジンマウント類はU型ワッシャーもちゃんと付いていました。 この段階でイグニッションコイルはゴミ箱行きとなりました。


 外せるものはどんどん外します。


 バッテリーケース、リヤフェンダー等も溜まったホコリ、汚れを落とします。


 レギュレーター、ヒューズBOX、イグナイターはコネクターの端子に 焦げ が無いか確認
後、綺麗に洗浄。 スモールパーツもこれに倣います。 この後暫くはキレイにされる事が余り期待できない部分ですから念入りに。



 本当でしたら、メインハーネスは新品にしたい所ですが、残念ながら もう販売してい無いので傷、擦れ等を点検してキレイに拭き上げてからテープを巻きます。このテープも専用の物でないと 色つや がおかしな物になります。
 この車両の配線は、くたびれてはいますが、どこにも傷が無く、変な改造もされていなかったので(これ重要)そのまま使いました。 ヘッドライトが暗いですが、後でリレーを追加して対処することにします。


 後ろのエンジンマウントに補強が溶接してありました。 これ多分 分解しないで溶接してますね。 厚くもない鉄板1枚なので微妙な気がしますが、これだとエアクリーナーBOXが付けられるので こういう形にしたのでしょう。


 全部拭き上げたら組み立て。 エンジンが出来るまで地下倉庫行きです。

気持ち的にはベアリング類全交換。フォーク、リヤサスオーバーホールも行いたいのですが、走らせて違和感も無いし、不具合もありません。 予算内で”なるべく”気持ちよく乗れるようにするのが基本ですし、後からでもできる部分ですから、新オーナーさんにはその旨をお話ししてあります。 足回りを交換する可能性もありますからね。
 まずは、後で作業すると手間とお金が掛かる部分をきちんと仕上げるのを優先します。

 その2に続きます。

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