2017年10月28日土曜日

kawasaki Z1R 電装系リニューアル


 Wさんの BITO R&D コンプリート Z1R の電装系リニューアルが完了しました。




 Wさんが一番最初に当店に来てくれた理由がこのサスペンション。 2年ほど前、当時オーリンズではまだ設定が無かったZ用の ブラックライン XTENSIONオリジナルバージョンです。 このサスペンションを購入していただいて、フロントも含め行ったリセッティングを気に入って下さったのが始まりです。


 今回の入庫で依頼されたのが、電装一式リニューアルとスイングアームを黒くすること。 全体の作業はBITO R&D社に承認をいただいて行いました。



 Wさんが折り畳み式のステップバーがちょっとなじめないと仰っていた事から、当店の物を硬質アルマイトで色合わせをしてから取り付けました。 質感も揃えているので違和感ありません。


 車体側が出来てから、始めた電気系一新作業。 外すのは簡単ですが、色々な作り物を頼まれたので、違和感なく収めるのが大変です。 使ったメインハーネスは高年式の違う車種用。 組み合わせるのは大変でしたが、進化させる為 あえて採用しました。


 それこそメインスイッチから、左右スイッチ、ヒューズ、レギュレーター、スターターリレー他あらゆる電装品を交換。 色々な車種の部品をリンクさせるのに時間がかかりましたが ヘッドライトのリレーハーネスも車両に合わせて製作。シンプルにまとめることが出来ました。 リレーやETCのアンテナも見えない所にきちんと取り付けて有ります。


 その間にメーターもオーバーホール。 純正のダンパー類が無いので、全て制作。


 配線やリレー、ウオタニ ユニット等を収めるためにワンオフしたケース。 元ネタは2016年のモーターサイクルショーのSHORAI バッテリーブースに展示した、当店制作のカワサキZ1000Mk2。(ロードライダー2017年10月号に掲載) あの車両はフレームから作りこんで配線が見えないようにしてあったのですが、Wさんから「あんな風にしてくださいね」と穏やかな笑顔でオーダーいただいたのですが(笑)取り付けには悩みました~


 反対側はETCを収め


 オイルキャッチタンクも制作。 バッテリーは排気量が大きくなっている車両に合わせSHORAIの容量の大きな物を低い位置に搭載。 ヒューズは7系統。ブレードタイプの物を取り付け、配線類が見えないように工夫しました。
 結果 かなり深い容量のある物入スペースを確保。バッテリーの上に金属ケースを置くのは嫌なので、物を入れる時は巾着袋?に入れてもらう考えです。
 見た目もシンプルにブラックアルマイト仕上げとしました。


 アンメーターが壊れていたので 代わりにこんなギミックを考えてみました。 油温計です。 センサーも見えない位置に取り付けてあります。


 他、ヨーロッパ仕様のテールレンズには付いていない反射鏡をステーを製作して取り付け。 ウインカーの配線隠しも兼ねています。


 ファンネルだったFCRキャブレターもBITO R&D製 ファンネルタイプアダプターを介して 今、当店一押し!のスプリントフィルターを取り付けました。 これ撥水タイプですからツーリングに行って雨に振られた時などに強い味方です!


 オイルクーラーも小型の物に変更。フローティングタイプのステーを製作して完成です。 


 昨日の納車風景。  車両の完成度はオーナーのWさんには大変喜んでいただけました。
 
 今回は制作物が多い上に(すべてワンオフ品)車体が完成車輌なのでステーの追加取り付けする事が出来無い状況下、位置、形状、機能、取り付け方法を考えつつ、全てをシンプルにまとめるという大変な作業でしたが、全体はBITO R&D のテイストそのまま、細部はXTENSION MC 製と云う車輌を完成させる事が出来ました。 
 
 盛大に悩みながらも大変楽しい仕事をさせていただきました。 有難うございました。

 横浜で カワサキ Zシリーズ、HDスポーツスターをメインに 修理、メンテナンス、レストア、モディファイ、チューニング、オリジナル部品製作販売を行っております。新店舗では車両販売も行っておりますので、欲しい車両がある方は是非お問合せ下さい。

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